- 硬化剤の使い方
パバーポールを布類に染み込ませます。ゆっくり沈め軽く絞ります。
溶液の容器に入らなければ、両面刷毛で塗る事も出来ます。その際十分に繊維の中に入るよう刷毛の先で叩くように塗ります。
造形をする場合はワイヤーやアルミなどで土台となる芯を作り、パバーポールを布に沁みこませて巻いたり載せたりしてそのまま乾かせば出来上がりです。
本格的に硬くなるには少し時間がかかるので塗ってから10分程度経って表面が乾いてきたらギャザーを寄せ必要に応じてアルミフォイルを更に詰めて膨らみの調整などをし整えます。
吸わせた量によっても違いますが完全に乾くまでは20cm四方の小さい物でも1時間程度、大きいものですと中まで完全に固まるのに1週間位掛かりますが表面は1~2日でかなり硬くなります。
ひとたび固まれば美しい室内・外に飾る装飾品、置物等として使えます。
水に浸りっぱなしの所には不向きですが、雨風に晒されても問題ありません。
揮発性もなく中毒性もなく素手で触れても口に入っても安心で保管していて発火したり、燃えやすいという事もない性質の為、学生の制作発表や、同好会の共同制作にも安心して使えます。
湿度の高いところにも置けます。
使い方:パバーポールは自然素材であれば、紙、シルク、無加工の革、エアードライクレイ、ポリスチレンフォーム、ドライフラワー、木、石膏(せつこう)、陶器と一緒に加工できます。
それ以外の素材ならパバーポールを沁みこませたコットンの布などを重ねて張り付け使用します。
例えばポリスチレンフォームに張り付けるためには一度目を薄く広く塗り、5分程度待って乾いたら2度目を塗ります。スクレーパーや名刺などで平らにならすと表面が綺麗に整います。
- 繊細なお花を開いたまま固める方法
折角綺麗なお花が繊細過ぎてレジンや糊を付けた途端豆のように花を閉じてしまう事、ありませんか?
パバーポールは液をMAX10%まで水で薄められるので、薄めて数回吹掛け、硬さが出たらより原液に近いものを掛けると形が潰れず、プラスチック製のような弾力と理想の形に近い形で仕上がります。造花やレースなどもやりにくいところは水で薄めた液を優しく指や筆で皺を伸ばしながら馴染ませ徐々に固めると立体感がでます。
汚れや他の物に引っかかって壊れてしまう事も防げます。綿や麻などナチュラル素材はがっちりしますが、ポリエチレン、ナイロンなど化繊の物は柔らかさが残り、何れもぺったんこに潰してもパリパリ割れる事がないのが特徴です。
風船や卵の上で布やレースなどを固め、乾いてから潰すと綺麗な球体の提灯やランプシェードなどが出来ます。固める時に装飾のラメやビーズなどで飾っても綺麗です。
使った刷毛は固まる前にすぐに水・湯につけます。そうすれば筆・刷毛は何度でも使えます。
無害で揮発性もないので安全ですが、液が垂れてもいいように使い捨てのビニール等を敷いておくと始末が簡単です。袖口やシャツにも付きやすいので汚れても良い服装で作業しましょう。 - 色について
パバーカラー(岩絵の具の類の粉末塗料)と混ぜて使えます。(その場合は透明タイプ-Transparent-が綺麗に発色します。)
パバーポールが硬化した後に上からでも着色することができます。ギルダーズペーストを使えばシックな仕上がりに。ブロンズ、パティナなどは芸術性が高まり人気です。